埼玉県の大きな沼にクロツラヘラサギが8年ぶりにやって来たと聞き、一昨日の土曜日に見に行きました。私は葛西以来6年ぶり2回目です。天気は強雨でした。もう一日待って天気の回復する日曜日にすべきでしたが、待ちきれませんでした。笑。
沼に着き車から出たとたんに二人ともずぶ濡れになりました。最初は交代で一人が傘を持ち、その傘の下でもう一人が撮影をしました。そのうちに車にビーチパラソルを積んでいたのを思い出し、それを引っ張り出してきて近くの杭に縛り付けて撮影しました。それでも風が強いので雨は横殴りとなり、レンズをハンカチで拭いても拭いても濡れ続けました。これほどの酔狂は他にはいないと思いましたが、沼を見渡すと常に一人か二人他にもいました。自分たちも同じなのに、他のカメラマンを見ると「正常じゃないな」などと思えるから不思議です。相手もそう思っているかも知れません。
クロツラヘラサギは幼鳥のせいなのか、あまり人を警戒する様子はありませんでした。餌を採りながら、10mほどの距離まで近づいてきたりしてこちらを見たりしました。かと思うとコサギと一緒に急に飛び立って上空を何回か旋回したりしました。
雨天のため灰色の空の下、灰色の水面上にあそぶ白黒のクロツラヘラサギの写真は当然白黒写真のようでUPする写真に困ります。運よく沼の周りが背景の写真がありましたのでそれを先にUPします。(likebirds夫)
真上を飛びました。下から見るヘラ形のクチバシはとても面白いです
飛び回るクロツラヘラサギ 大粒の雨が写りこんでいます
鳥も自分等もずぶ濡れです
沼の周囲の桜の紅葉の前を飛んでくれました
シャモジ形のクチバシが見えないのが残念です
やっと雨が上がりました。初列風切の外側先端が黒褐色で幼鳥と思われます。
民家の真上もゆったりと飛びます。
時々ぐるりと飛んで、美しい姿を見せてくれました
土手を低く飛びました
皮肉にも帰る時間になって雨がやみ薄日が差しました 日頃の行いのせいでしょうか?
クロツラヘラサギは6年ぶりです。
その頃私はまだウォッチャーでカメラでの撮影はしていませんでした。
長い間のんびりと眠っているクロツラヘラサギを双眼鏡でずっと見ていた私は、クロツラヘラサギは退屈な鳥というイメージでしたが、そのイメージはすっかり覆りました。
首を左右にせわしなく振って餌を採り、浅瀬を大またで歩き回り、そして何度も飛び・・・・。
その間には丁寧な羽繕い。
元気でたくましい美しい姿。もう一度出会えたことに感謝です。(likebirds妻)