とても気の強いシベリアハヤブサ、朝一番に現れて、そこらじゅうのカラスを追廻してから、ゆうゆうと畦に止まっていました。
狩のタイミングを計っていたのでしょう、飽きるほどそこに止まっていたかと思うといきなり飛び立ち、鳩の群れに突っ込みました。
あっという間に鳩を捕まえて、田んぼに降り立ちましたが周りのカラスに苛立ち、もとの畦に戻ってゆっくりと獲物を食べていました。
すく目の前で繰り広げられた、野生のすさまじいシーンに息を呑みながら圧倒されました。
獲物を食べ終えたシベリアハヤブサは休憩もそこそこ、近くにいたトビを追い回しながら、遠くに飛び去りました。
本当に気の荒いシベリアハヤブサ、とてもかっこよくて魅力的でした。(likebirds妻)
朝、畦に長いこと止まっていました
「ワシタカ類ハンドブック」には体下面の赤みが強く、頬ひげが太く、脇の斑も少し太めと載っています 見ているとそんな気もしてきますが...
待ちくたびれた頃、急に飛び立ちました 脇の横斑も少し太いような気がします
ハトを押さえました
回り込んで前から見せてもらいました たしかに頬ひげは太く、体下面は赤みがあります
カラス達が周りを鳴きながら取り囲んだのを嫌って飛び立ちました
朝止まっていた畦に戻ってゆっくりと餌をたべました
たっぷりと時間をかけて獲物を食べ切り、そ嚢を大きく膨らませて飛び立ちました
ねぐらの鉄塔で寛ぐ番、上が雄、下が雌
3月7日撮影
雑用に追われて更新が滞りましたがまた再開します。
幼鳥のハヤブサの体下面も幾分褐色の赤味がありますが斑の向きは縦です。このハヤブサは横向きの斑でピンク色のような赤味がありました。識別力ではなく、ムードと勢いで「亜種シベリアハヤブサ」とさせていただきます。
ここでは亜種シベリアハヤブサと思われる3個体を見ることが出来ました。鉄塔にいた2個体(おそらく番)は体下面の赤味はほとんど認められませんでした。地元で観察と研究を続けている方のお話では秋にやってきた当初はこの2個体もかなり赤味があったそうです。プロミナーハイランダーを覗かせていただくと2個体ともバフ色ぽい赤味がありました。
もう一個体は田んぼへ下り立ち、人を恐れずに近くから観察させてくれました。飛び立ってからは狩とお食事シーンを堪能させてもらいました。このときは亜種云々とかは忘れて固唾を呑んで見守りました。(likebirds夫)