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エゾライチョウ、トラツグミ    北海道旅行その39  火散布
 エゾライチョウに出会えぬまま、そろそろ旅行も終わりに近づいてしまいました。
この日も猛烈な寒さで、早朝の探鳥はやめて宿で朝食を食べてから林道に向かいました。
林道に着いた9時頃には、ようやく薄日が射して少しは暖かくなっていました。
今回もエゾライチョウには会えないかも?と、気分はかなりネガティブになっていました。
でも、林道を走り始めて少しして、前方を歩くエゾライチョウを見つけることが出来たのです。
幸運にも、その後も何度もエゾライチョウを見る事ができました。
林道では、思いがけずトラツグミも姿を見せてくれました。
目を凝らし息を殺しながらの撮影、緊張でのどがからからになりましたが、
エゾライチョウを沢山見る事ができて天にも昇る心地でした。(likebirds妻)



写真をクリックして拡大画像をご覧下さい



藪にいる雛に向かって鳴いているようです
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エゾライチョウ♀に注目していると左から雛が飛び出してきました
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母鳥はのんびりしている姿を装います
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雛が無事に道路を横切るのを見届けます
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2番目に出会ったエゾライチョウです  この時、雛は藪に隠れている最中のようで、すぐにフキの下に隠れてしまいました
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別の場所の母エゾライチョウです  うろうろしていて逃げません  上まぶたが赤いのは本州のライチョウと似てますね
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母エゾライチョウに気を取られていると、雛が突然出てきて逃げ出しました
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もう少しで草むらというところで飛びました
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またまた別のエゾライチョウです  背中を見せながらこちらを窺っています
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振り返ってこちらを見ています
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道路の右側の草むらに入ると見せかけて...
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急に反転して左へ
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やっぱり雛が追いかけてきました
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雛独特の濁った声がしたので道路の右側を見ると、まだ別の雛がいました
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車のエンジンを切ると姿を現しました
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「キーーーーン」親鳥の超音波のような高い声を合図に走り出しました
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猛然とダッシュ!!!
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堪えきれなくなったように飛びました
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もうちょっとで母エゾライチョウと他の雛の待つ草むらです
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親鳥が枯枝に止りました!唯一のチャンスです
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向きを変えて止り直したので少し時間の余裕がありました。絶対に撮り逃せないと、息が苦しいほど緊張しました
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エゾライチョウにしては小さいと思ったら、トラツグミでした
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昆布の天日干しです  皆さん防寒着に身を包んでいました 
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 温根沼では残念ながらエゾライチョウに出会うことは出来ませんでした。霧多布へ来てもう一度エゾライチョウに挑戦しま
した。霧多布岬の宿「えとぴりか村」のマスターに相談して火散布の林道に決めました。
 寒い天候を考えると雛を連れたエゾライチョウはあまり早朝は動かないのではないか(まったくの素人考えですが)と思い、
宿でゆっくり朝食を済ませてから出発しました。途中、琵琶瀬の海岸の突堤からコシジロウミツバメの住むという嶮暮帰島を
見ましたが、寒さのためlikebirds妻は車から出ませんでした。さらに車で西進し道道123号線の火散布沼に差し掛かりました。
この付近から根室釧路国道44号線へ抜ける林道約14kmが今回選んだ探鳥地です。
 車を走らせながらの探鳥では、いつもは両窓を開けて運転席と後部座席に分かれて座るのですが、今回は自分が運転席、
likebirds妻は助手席に座りました。根室の温根沼林道でエゾライチョウを探したときに後部座席ではたとえ見つけても撮影する
のは難しいと思いました。エゾライチョウに出会っても、ハンドルを左右どちらかに切って車の窓をエゾライチョウに向けな
ければなりません。その場合、狭い林道では後部座席から車前方のエゾライチョウにレンズを向けるには難があると考えました。
実際、1BOXで温根沼林道を案内してもらったときに、自分は3列の中間、likebirds妻は最後部に座っていましたが、
もし前方にエゾライチョウを見つけたときにどうやってレンズを向けるのかシミュレートできませんでした。結局、温根沼で
はエゾライチョウに出会えませんでしたが、もし狭い場所で出会っていたら、フロントガラス越しに撮るか、窓から上半身を
目一杯出した状態で撮るか、ドアを開けて車外に出て撮るかだったとおもいます。窓から上半身を出す苦しい体勢で撮った
としても、その上半身が邪魔で後ろにいるlikebirds妻はまったく撮影不能です。車外に出て撮影するのもどうなんでしょうか、
人間がドヤドヤ出てきてカメラを構えるまでエゾライチョウが待っていてくれるだろうかと思いました。今回はガイドさんが
居ないので車外へ出ることは絶対に出来ません。
 低温であまり鳥を見ない数日を過ごしてきたので、暇があれば撮り逃したギンザンマシコの後悔と未だ見ぬエゾライチョウ
のイメージトレーニングばかりしてきました。我が家には夫婦どちらかが撮れればセーフというローカルルールがあるので
運転席と助手席に座るのが一番良いとの結論でした。さらに、見つけたら取り合えずフロンとガラス越しでも良いから証拠写真
を確保するとの申し合わせもしました。これは温根沼林道で違うものを撮って試しました。
 この林道は自分の車のカーナビには出てきません。けれどもスマートフォンのグーグルマップにははっきり出てくるので、
ウォーキングナビ機能を使い出発点と到着点を入れてやるとしっかりナビをしてくれました。スマホをこのために買っておい
た車載用ホルダに取り付けて出発です。
 西進していた道道123号から脇道へ入るとすぐに林道が始まりました。時刻はぴったり午前9時です。likebirds妻はカメラを
膝の上に載せています。自分は後部座席の真ん中にカメラを置いて振り向いてすぐに取れるようにしました。林道は狭いところと
広めの場所が交互にありましたが、比較的なだらかで走りやすかったです。極力、エゾライチョウを脅かさないようにゆっくりと
静かに走りました。 
 苦戦を予想していたのですが、それに反して林道を1kmほど入ったところで親子連れと出会うことが出来ました。エゾラ
イチョウもそうかもしれませんが、こちらも思い切りびっくりしました。likebirds妻がガラス越しに数枚撮りました。自分も
あわててカメラを取ってやはりガラス越しに連写です。咄嗟にモニタを見るとボケ写真でした。1BOXカーで試したときには
ガラスが比較的垂直に立っていてレンズと平行だったのですが、自分の車はフロントガラスが地面に対して45度ほどなので
その分だけ光が大きく屈折して画像がボケるのでした。
 エゾライチョウの雛はあっという間に居なくなりましたが、親は悠然としてこちらの様子を窺いながら逃げませんでした。
それなら、と思いハンドルを強く右に切って車を止め、助手席側の窓をライチョウに向けました。証拠写真の後は撮りやすい
側に車を向けることにしました。いつものことですが、こういうときにlikebirds妻はあまり撮りたがりません。私に気兼ねす
るのです。無声音で、「撮れ撮れ撮れ撮れ撮れ撮れ撮れ撮れ撮れ撮れーーーー!]と強く言うとやっと連写で撮り始めました。
少しの間、likebirds妻が撮った後、今度はハンドルを左に切って運転席側から自分が撮りました。Exifを見るとエゾライ
チョウが目の前に居たのは3分くらいでした。短いような長いような時間でしたが、2人とも息はゼイゼイ、喉はカラカラに
渇き、声はかすれていました。あまりの緊張に肩に力が入りすぎてほんの少しですが頭痛さえしました。ノートにエゾライチ
ョウ成鳥♀1、雛3と書きとめてから思わずフーっと溜息が出ました。超低い声でlikebirds妻が「やったねーー」と呟きまし
た。
旅行中で最高の興奮度に達したときだったと思います。両窓を開けて走るので寒さに手が凍えていましたが、この後ばかりは
思わず両手の汗をズボンで拭いたほどでした。
 エゾライチョウの母鳥は危険が迫ると、雛を逃がすために自分は敵に姿を晒して注意を引きつける、と聞いていましたが、
それは本当でした。逆に言うと、母鳥が逃げないときには周辺に雛が居るということなのですが、このときはわかっていても
雛を上手く撮れませんでした。目の前に初めて見るエゾライチョウの♀がゆっくりと歩いていて、時には毛繕いまでするのに
レンズを向けず無視して周辺を探すのは自分には出来ませんでした。まんまとエゾライチョウの作戦に引っかかっているのですが、
母鳥から眼を離すことが出来ず写真を撮ってしまいます。
 ところで、この経験でエゾライチョウ発見後に車を止めてギヤをニュートラル、サイドブレーキ、その後で後ろを振り向いて
身体を後ろに伸ばし、カメラを掴んで再び前を向くという行為が予想外に時間が掛かることがわかりました。それで、次回からは
必ずハンドルを右に切り、とにかくまずlikebirds妻が写真を撮り始める、その間に自分がカメラを準備することに申し合わせを
変更しました。準備が出来たら、今度はハンドルを左に切り私が運転席側の窓から撮るというわけです。
 ノートを見るとこの林道で往路で7回、復路で2回の計9回エゾライチョウに出会いました。林道の折り返し地点近くで
1台の軽トラックとすれ違いましたので、復路はダメかと思いましたがそれでも2回出会えたので幸運でした。ゆっくりと
走りながらおよそ2kmに1度の割合でエゾライチョウと出あったことになります。ほとんどがエゾライチョウを見たとたんに
雛が飛んで藪に飛び込み、次の瞬間に親鳥も隠れるという具合で、かろうじて写真が撮れたのは4回だけでした。この時期、
雛はかなり育っていて自力で飛んで逃げる能力を備えていたようでした。雛が未だ幼い場合でも同じ側に雛が逃げ込むと親も
すぐそちらに逃げ込み、雛を引率して隠れてしまいました。
 雛が道の両側にバラバラに逃げ込むと親鳥は困ります。どちらかに集めて一緒に逃げなければなりません。ところが、慌てた
雛が右へ行ったり左へ行ったりすることがあり、そういうときには親鳥さんにはお気の毒ですが、こちらとしては絶好のチャンスと
なります。
 最初の出会いの後、2度目の出会いもすぐにやってきました。このときは遠くで見つけたとたんにスズメが散るように雛が
逃げ、ハンドルを右に切ってlikebirds妻が親鳥を撮影したのみでした。3度目は雛も親鳥も遠くで逃げ、車がその場所へ通り
かかると雛2羽が奥の木の枝に止っているのが見えました。夢中で撮影しましたが、すべてボケ写真でした。 4度目は成鳥
1羽で、もしかしたら♂だったかもしれませんが、写真が撮れず残念でした。
 親のエゾライチョウに注目していると雛が飛び出してくることも多かったです。「ああ、こんなところに雛が居たんだー。
撮ればよかったー。」と悔しがっていると、まったく同じところからもう1羽飛び出してきます。「なんだ!まだ居たのかー。」
と歯噛みしているともう1羽です。こうなって、さすがに同じところにレンズを向けて待っていて雛をやっと撮影できたことも
ありました。
 喜んだり悔しがったりしながらの林道探鳥ですが、復路で道の曲がりばなでエゾライチョウ親子に出会いました。極めて
至近距離だったので親鳥はあわてて飛んで道の左側の絶好の枝に止りました。申し合わせ通り、ハンドルを大きく右に切って
いたので撮影はlikebirds妻の役目です。レンズを向けたとたんに飛ばれました。万事休す!と思いましたが、より高い斜めに
なった枯れ木の先端に止ってくれました。素早くレンズを向けなおしたlikebirds妻のカメラの連写音は響きました。欲の皮が
突っ張りだして「どうせならエゾライチョウの枝止りも撮りたい」との願いが叶いました。 やったぜ! (likebirds夫)
 

by likebirds | 2015-08-20 06:00 | 北海道旅行 | Comments(16)