雲仙普賢岳噴火の恐ろしい映像は、本当に衝撃的なものでした。
真っ黒な煙の悪魔が山を駆け下りて、そこにあったすべてのものを呑み込んでしまったようでした。
屋根だけ残して、火山灰に埋もれてしまった被害家屋を見て、当時の災害の凄さに衝撃を受けました。
どんなにか怖かったことでしょう。
今は静かに佇む普賢岳、自然の怖さをまざまざと感じました。
(likebirds妻)
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土石流被災家屋保存公園から見た雲仙普賢岳
手前駐車場は隣接する道の駅「水無本陣ふかえ」
噴火・火砕流後の土石流に埋められた家屋が現況のまま保存されています
この場に立つと普賢岳が怖ろしく異様でした
テント張りの保存施設もありました
平成3年の雲仙普賢岳の大火砕流発生からもう28年だそうです。平成2年11月の噴火のときには
ニュースで知って「へェー」くらいだったのですが、翌年春の火砕流発生から「これはただ事じゃないぞ!」
となりました。
火砕流という言葉もこの時初めて聞いて覚えました。それまでは山が噴火すると真っ赤な溶岩が出て来て
ドロドロと斜面を流れ落ちるものだと思っていましたが、粘度が高いと溶岩ドームを作って、それが一気に
崩れ落ちる火砕流というものもあるんですね。
そんなことを友人と話しているうちに、大火砕流発生のニュースでした。結局、死者行方不明者43人の
大災害に発展してしまいました。逃げる人たちの後ろから真っ黒な煙が追いかけてくるテレビの映像は目に
焼き付いて忘れられません。
それで終わりではなく、土石流が発生して麓の家屋を飲み込みました。それからも火砕流、土石流を交互
に繰り返していつ終焉するのかと気を揉む毎日でした。
ここで自然の猛威と人間の無力とか言っても何の意味も持ちませんが、それでもやっぱり考えてしまいます。
今回この場所に立って遥か遠くの普賢岳を眺めると、こんなところまで土石流が来たのかとあらためて驚
きました。犠牲になられた方達のご冥福をお祈りします。(likebirds夫)