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九州旅行5日目 島原 土石流被災家屋保存公園
  雲仙普賢岳噴火の恐ろしい映像は、本当に衝撃的なものでした。
真っ黒な煙の悪魔が山を駆け下りて、そこにあったすべてのものを呑み込んでしまったようでした。
屋根だけ残して、火山灰に埋もれてしまった被害家屋を見て、当時の災害の凄さに衝撃を受けました。
どんなにか怖かったことでしょう。
今は静かに佇む普賢岳、自然の怖さをまざまざと感じました。
(likebirds妻)




写真をクリックして拡大画像をご覧ください






土石流被災家屋保存公園から見た雲仙普賢岳
手前駐車場は隣接する道の駅「水無本陣ふかえ」
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噴火・火砕流後の土石流に埋められた家屋が現況のまま保存されています
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この場に立つと普賢岳が怖ろしく異様でした
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テント張りの保存施設もありました
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 平成3年の雲仙普賢岳の大火砕流発生からもう28年だそうです。平成2年11月の噴火のときには
ニュースで知って「へェー」くらいだったのですが、翌年春の火砕流発生から「これはただ事じゃないぞ!」
となりました。
 火砕流という言葉もこの時初めて聞いて覚えました。それまでは山が噴火すると真っ赤な溶岩が出て来て
ドロドロと斜面を流れ落ちるものだと思っていましたが、粘度が高いと溶岩ドームを作って、それが一気に
崩れ落ちる火砕流というものもあるんですね。
 そんなことを友人と話しているうちに、大火砕流発生のニュースでした。結局、死者行方不明者43人の
大災害に発展してしまいました。逃げる人たちの後ろから真っ黒な煙が追いかけてくるテレビの映像は目に
焼き付いて忘れられません。
 それで終わりではなく、土石流が発生して麓の家屋を飲み込みました。それからも火砕流、土石流を交互
に繰り返していつ終焉するのかと気を揉む毎日でした。
 ここで自然の猛威と人間の無力とか言っても何の意味も持ちませんが、それでもやっぱり考えてしまいます。
 今回この場所に立って遥か遠くの普賢岳を眺めると、こんなところまで土石流が来たのかとあらためて驚
きました。犠牲になられた方達のご冥福をお祈りします。(likebirds夫)

by likebirds | 2019-05-19 18:00 | 九州旅行 | Comments(8)
Commented by kenxken_mints at 2019-05-20 22:07
likebirdsさん こんばんは^^
こんなに・・屋根まで・・土石流で埋まってしまったのですね・・恐ろしいですね・・
こんな状況を目の当たりにすると。。言葉も出ませんね・・
犠牲になられた方々のご冥福を お祈りします・・
Commented by youshow882hh at 2019-05-21 01:51
こんばんは。ゆーしょーです。
30年近くになるかと思うのですが、結婚30周年を記念して、
新婚旅行の後を辿って(旅館も新婚旅行で泊まった宿に泊まりました)
九州を旅した時、博多から長崎行きの特急電車の窓から、
まだかすかに噴火している普賢岳を見ました。
旅行に行ったのは、普賢岳大噴火から半年ほど経った秋でした。
旅館の方には申し訳ないですが、雲仙の旅館は客がなく、がらがらでしたね。
懐かしい写真を見せてくださり、ありがとうございました。
Commented by トシ at 2019-05-21 08:49 x
あれから28年経ったんですね。
平成3年の事でしたか。
私の中では昭和の事だった様な、遠い記憶になってしまいましたが、ニュース映像の多くが頭に焼き付いています。
それまでの火山噴火とは、大量の降灰と溶岩の流出が殆んどで、避難にある程度の時間があると考えていたところ、火砕流と土石流という新しい現象を知る事になりました。
逃げる余裕も無く、あっという間に巻き込まれてしまう恐ろしさをまざまざと見せ付けられました。

この記事のお写真を拝見すると、普賢岳は遠いですね。ここまでこれだけの被害を与える火山噴火の怖さを改めて知った思いです。
Commented by taiai1030 at 2019-05-21 18:44
今日はlikebirdsさん。
11年前に九州へ旅行した時を思い出しながら、懐かしく拝見していますよ。
普賢岳から吹き出す火砕流が、避難を呼びかける消防車やパトカーを飲み込んでいく恐ろしい画像をテレビニュースでみていました。
taiai




Commented by likebirds at 2019-05-21 21:14
kenxken_mintsさん。コメントありがとうございます。
ここはもう海のそばですから、ここまで土石流が到達したことに
衝撃を受けました。
さすがにここまで来ると土石流の速度も遅くなり、ゆっくりと
家屋を呑み込んだために原形を保ちながら沈んだそうです。
九州はこのところ、地震・火山噴火・水害と災害が連続して大変
お気の毒です。(likebirds夫)
Commented by likebirds at 2019-05-21 21:23
ゆーしょーさん。コメントありがとうございます。
結婚30周年に新婚旅行のルートを辿られるとはよほどご夫婦
仲が宜しいのですね。
雲仙噴火の終息宣言が出されたのは、たしか噴火から5年後位
でしたから、噴火後半年では旅館がガラガラだったのも頷けます。
とにかく雲仙普賢岳の噴火のしつこさには遥か遠方でテレビを
見ているこちらでも終息を願ったものです。
(likebirds夫)
Commented by likebirds at 2019-05-21 21:32
トシさん。コメントありがとうございます。
私も昭和だったか、平静だったかあいまいな記憶でした。
あらためて調べてみると、最初の噴火は平成2年でした。そのとき
は大規模な災害を予測する報道はなかったと記憶しています。
それから少しづつ溶岩ドームが成長して火砕流が一気に斜面を駆け
下りたのは翌年の春でした。
日本中が火砕流の怖さを身に染みた災害だったと思います。
保存公園から見た雲仙は遥か遠くで実感が湧きませんでした。
(likebirds夫)
Commented by likebirds at 2019-05-21 21:38
taiai1030さん。コメントありがとうございます。
11年前に九州を旅行されたのですね。
自分たちは九州は3回目です。過去2回は鳥に夢中でほとんど
他のものは見て来ませんでした。今回は見聞も深めようと、旅程を
大幅に変えてみました。
島原は素晴らしい温泉に恵まれていますが、火山がひとたび牙をむくと
大災害を引き起こすことを思い知らされました。(likebirds夫)
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