オランダ村は休業日だったので、西海橋公園へと向かいました。
眼下に西海橋と針尾瀬戸の渦潮が見える景色の美しい所です。
広い芝生の公園には、白い頭のムクドリがちょこちょこ歩き回っていました。
久しぶりの野鳥撮影ですが、薄暗くなっていたので上手く撮れませんでした^^。
ここからは、旧佐世保無線電信所(針尾送信所)の無線塔が見えます。
見たことの無い3本の塔の景色は、不気味な存在感で圧倒されました。
次の日に、すぐ近くで見学できるところに行きました。
そこは送信局舎も当時の姿で残っていて、青々とした蔦に覆われた建物は怖いほどの廃墟感が漂っていました。
無線塔と送信局舎の両方が現存しているのは、日本ではここだけだそうです。
国の重要文化財に指定され2016年には日本遺産に認定されています。
(likebirds妻)
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オランダ村は休業日でした
オランダ村付近の島々の入り組んだ大村湾
西海の丘展望台から西海橋(奥)と新西海橋(手前)
西海橋公園から見た渦潮
西海橋公園に頭が白いムクドリが居ました
対岸を望むと針尾電波塔が見えます
翌朝に電波塔の根元まで行きました。これは3号塔だそうです
電波塔の内部
蔓に覆われた送信局舎
有名なオランダ村へ到着するとひっそりとしていて人が居ませんでした。潰れちゃったのかと思いましたが
定休日でした。ありゃりゃ!
せっかく迂回したオランダ村観光を諦めて針尾方面へ向かいました。針尾へ渡る西海橋手前の西海橋公園へ
行きました。西海の丘展望台は針尾送信所を見るベストポイントと言われています。早速、対岸を展望すると
3本の電波無線塔が不気味にそそり立っていました。
針尾無線塔はコンクリート製の一辺300m高さ136mの円錐型の塔です。日露戦争のあとに日本海軍が最
新技術で建てた長波無線送信等です。太平洋戦争勃発時の「ニイタカヤマノボレ」の暗号もここで中継されたと
言われています。風呂屋の煙突ではありません。
美しい自然の風景のなかにニョキっと立つ3本の塔は廃墟の寂寥感満点で天空の城ラピュタのバルスの呪文が
聞こえて来そうな気がしました。
翌日早朝にコンクリート塔の下まで行ってみました。送信塔の周囲はミカン畑になっていて中継所は草の蔓に
覆われてまったくの廃墟になっていました。その割にはコンクリートの劣化は見られず、完成からほぼ100年
経っているようには見えませんでした。当時のコンクリートの品質の良さなのでしょうか。ボランティアの説
明員のお話ではまだあと100年は大丈夫とのことでした。
当時の日本には送信塔が3か所あって、他の2か所は千葉県と台湾だそうです。2か所は取り壊されて、残っ
ているのはここ針尾だけです。
西海橋公園ではlikebirds妻がムクドリの頭部白化個体を見つけました。やはり鳥は外せません。暗くなり始め
ていたので撮影は上手くいきませんでした。(likebirds夫)